Interview

2019.12.02

24歳の若きリードエンジニアが語る。次代データプラットフォーム「Reckoner」開発秘話【開発責任者インタビュー】

こんにちは。スリーシェイクです!

今月、2019年11月にリリースしたマネージドデータ統合プラットフォーム「Reckoner(レコナー)」。約3年にわたる開発をリードしてきたのは24歳の若手エンジニア・宮前優哉(みやまえ・ゆうや)です。“エンジニアファーストの製品づくり”を実現するため、幾度となく改善・改修を行ない、今回のリリースへとこぎ着けました。

入社以来、Reckonerの開発責任者として邁進してきた宮前に、これまでの歩みと今後の展望について聞いてみました!

エンジニアが“本当に欲しいサービス”を追求。開発から2年で再びスタートラインへ戻る

――Reckonerはデータ分析基盤をサービスとして提供するdPaaS(data Platform as a Service)としてリリースしましたが、この最終形に行き着くまでに仕様の変遷がありましたよね。

はい。私がReckoner専任のエンジニアとして入社した2年半前は、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の開発を目指していました。ですが、すでにGoogle アナリティクスのような無料かつ高性能なサービスがあって。追いつきたい、追い越したいと開発にのぞみましたが、どんなに頑張っても力及ばずで、非常に悔しい思いをしました。Reckonerを開発する中で一番苦しかったのは、間違いなくこの時期でしたね。

その後、30社に及ぶ企業へのヒアリング結果や社内からの「エンジニアが本当に欲しいのは、分析をするための“ハブとなるサービス”。実際の分析や解析は本人がやりたいはずだ」という意見から、データ分析基盤の開発へと方向転換。それからリリースまでの約1年は、“エンジニアファースト”の視点を大切に、必要だと思われる機能を1つひとつ作り上げていきました。

完成間近に改修を決断。リリース日を延期してでも実現したかった「データ一元化」

――エンジニアの“欲しい”を追求したReckonerは、汎用性をもたせた“カスタマイズ可能”なプラットフォームです。このような汎用化されたデータ分析基盤はあまり見かけない印象ですが。

そうですね。特定のユースケースを想定した製品は世の中にたくさんありますが、不特定多数のターゲットに向けたものはほとんどないんです。事例がない分、事前調査や技術の選定には慎重になりましたし、シンプルとは程遠い、非常に複雑な設計となりました。

――サイロ化されていたデータを「統合・一元化する」という機能もかなり画期的かと。

実はリリース時期を2カ月ほど延期したのは、この一元化を叶えるためだったんです。

当初は「単一のソースから、別の単一のソースへのデータ移行・簡単な加工・書き込み」機能しか想定していませんでした。

しかし、完成が近づいた2019年の5月頃に、開発メンバーから「このままではかなり使いづらいのでは」という声が上がり、再考。「複数のソースからデータを取り出し、加工や変更を経て、複数のデータソースへの移行、書き込みができる」よう、ワークフローの改修を決めました。加えて、これを機に外部OSSの利用を止め、自分たちの手で構築。万が一不具合が起きても、すぐに対応できる体制にしたんです。

こうした大きな変更を直前に施すことになり、リリース日を遅らせてしまいましたが、結果として、エンジニアの皆さんに心からおすすめできる製品に仕上がったのではないかと自負しています。

製品・人を成長させるため、売上にも品質にも貪欲でありたい

――今後、Reckonerにどんな機能を拡充させていきたいと考えていますか。

2019年11月現在は一定量のデータを書き込み、一括処理をする「バッチ処理」を経由させるのがデフォルトなんですが、年明けすぐに「リアルタイム分析」機能をリリースする予定です。常にデータがReckonerに書き込まれ、即計算した後、ユーザーが望むデータソースへ書き込む。こうした機能を持つETLは、自分が知る限りでは存在していないので、こうして私たちが作り上げ、提供できることが非常に嬉しくて。

また、近い将来には「ログ分析」機能も追加していきたいと考えています。

――Reckonerの開発責任者として、今後やっていきたいことは何でしょう

すぐにでも実現させたいのは、事業の黒字化です。自分自身このプロダクト開発に魅せられ、突如大学中退を決意してスリーシェイクに入社したという経緯もあり、Reckonerを自分の子どものように思っています。ですから、新規事業から早く1人前に育ってほしいという思いが常にある。そうして多くの企業に利用してもらい、いただいた声を反映させていくことで、どんどん成長させていけたらいいなと。

その他、新しい技術やスキームも積極的に取り入れていきたいですし、デザイン要素を加味した「スリーシェイクらしい製品づくり」をもっと追求していきたい。やりたいことはたくさんあります。

ほぼ私1人で始めたReckonerの開発ですが、気がつけば10人チームの大所帯になっていました。社員・業務委託・インターン、エンジニア・デザイナーと雇用形態や職種が多様な中で、開発において最も重要なのは、タスクの振り分けだと痛感しています。なかなか難しいのですが、1人ひとりの状況を踏まえたマネジメントを心がけていきたい。そしてさらに仲間を増やしていきたいです!

――宮前さん、ありがとうございました!

written by CASTER BIZ recruiting

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